●「尚友」の理念
「尚友」の語は、『孟子』万章下が出典の故事成語です。
「尚」には遡るという意味があり、昔に遡って古人を友とし、
古人の遺した詩や書を通じて賢人と交流を持つ、という意味があります。
書を学ぶ上で、古典の持つ普遍的な美を基調とし、
品格に重きを置いた文字を書くことは、最も大切なスタンスと言えます。
尚友の語が示すように、古典に思いを馳せ、自らの座右に置いて、
古典の美を吸収して頂けるよう指導を行ってまいります。
●『尚友書道教範』を用いた指導のしくみ
「尚友書道教範」は、尚友書道会が発行する月例書道課題集です。規約に則って頂ければ、誰でも自由に「尚友書道教範」を購読できます。
また、申込時に購読だけでなく、通信添削と肉筆手本をオプションとして選択することができます。純粋な購読・出品と、通信添削を受ける場合、また肉筆手本を希望する場合のフローは以下のとおりです。
・毎月の流れ
・段級の認定
出品することにより、もれなく段級の認定を受けることができます。これはだいたいどこの書道教室でも行っていることです。段級の認定を受けるなんて…と尻込みしてしまいそうですが、人間、何かを継続して学んでいく上では何らかの手応えが必要でしょう。
そういう点において、段級の認定は具体的な“成果”が数字のとなって現れるため、手応えを実感しやすいのです。
自分で自分の作品を上手か下手か評価することは難しいですが、級が上がればすなわちそれは評価されたということになります。たとえ出来の善し悪しがわからなくても級が上がればと嬉しいですし、上がらないと次はもっと頑張ろうという気が起こるでしょう。段級の認定は、ペースメーカーの役割も果たします。
なお、進級された作品は、記念に返却いたします。